当店のこだわり

石窯について

石(耐火れんが)を熱することで

輻射熱が発生します。

これがよく聞く遠赤外線

(炭火の力と同じ)です。

石窯の内部は

高温蒸気で満たされます。

この熱は柔らかい熱で

素早くパン生地の

中心部分まで伝わるため

焼成時にパンの水分が

必要以上に蒸発されません。

石が出す遠赤外線の力により

パンの芯から素早く熱が入り、

外皮に向かって熱が広がります。

生地の無駄な乾燥を防ぐので

内部はしっとり

もっちりした食感となり

皮がパリッとした

コンビネーションの良い

美味しいパンが焼き上がります。

よって、

古代から続けられてきた石窯焼きは

理想的なパンの焼き方なのです。

なお、当店の石窯は

約700個の耐火レンガを用いて

2ヶ月間かけて

店主自らの手で製作しました。

 

燃料の薪は

地元間伐材を使用しています。

天然酵母について

一般に市販されているパンの多くは

パンを発酵させるのに

一番適した菌を純粋化学培養された

工業イーストを使用しています。

イーストを使うと短期間に大量のパンを

一定の品質でつくることができます。

しかし、パンの味は

酵母菌だけ取り出して

化学肥料で純粋培養したのでは

せっかくの自然の味を

失ってしまいます。

一方、自家製自然酵母は

果物や野菜についている菌を

30度前後の快適な環境に

保ち続けることで

酵母に育て上げて作ります。

酵母という意味では

イーストも天然酵母も

全く変わりがありません。

どちらも醗酵を続け

パンに必要な膨らみを

作り出してくれる

という意味で同じです。

ただ天然酵母を使うという想いは

自然に一番近いものを使いたい

というこだわりです。

天然酵母パンの特徴

天然酵母で作るパンは、

イーストを使ったパンに比べ、

長時間発酵(約15時間)によって

天然酵母がパン生地に与える

様々な変化で

しっかりした噛みごたえのある

生地ができ、

香り、腹持ち、カビのつきにくさ、

そして噛めば噛むほど味わいが出る

パンができます。

一般のパンには、

酸化防止剤、膨張剤、保存料などの

化学物質の添加を許されていますが、

天然酵母を使ったパンはそうした

添加物を使用する必要がありません。